発心集(ほっしんしゅう)鎌仓初期の仏教说话集。『方丈记』の作者として知られる鸭长明(1155-1216)晩年の编著。建保四年(1216)以前の成立。「长明発心集」とも。仏の道を求めた隠遁者の说话集で『闲居友』、『撰集抄』などの说话集のみならず、『太平记』や『徒然草』にまで影响を及ぼし、これがいわゆる说话の本性というべきものである。